2022.03.18
モノには魂が宿る
「モノには魂が宿る」
生物 無機物問わず全てのモノの中に魂が宿っており、中でも『鉄』は数ある鉱物の中で最も氣を集める力が強いという考えが伝承されています。皆さんも『鉄の結界』なんて言葉をどこかで聞いたことがあるかもしれません。
その鉄を刀匠が 火 土 風 水 と全身全霊を以て一心不乱に鍛え、神懸かり的な研師の技によって完璧に研ぎ澄まされた日本刀は、生まれながらにして神器と言えるほどの強力な魂を宿しており、氣を集める力も、発するエネルギーの強さも大変強力なものになると言われています。
古い刀、手入れされていない刀、履歴がハッキリしない刀は気を付けた方がいいと言われている理由、呪物とされ埋められた刀が存在する理由、刀は人を選ぶと言われている理由、刀は清く正しい者が持てばより清く正しき道に導かれ、弱く悪しき者が持てばより弱く悪しき道に導くと言われている理由等は、こういったところにあるんですね。
大きな鉄の塊である自動車もまた強い魂を宿していると言われています。これは私自身が様々な車と関わってきて実感していることですが、仕事で使う車も、ちゃんと手入れをして、いつも綺麗にしておく事で、より良い仕事を運んできてくれます。どんなに安い車でも、どんなに古い車でも、どんなにカッコ悪い車でも感謝して愛情を注いでいると必ず良い事が起きます。
やはり全てのモノには魂があるのかもしれませんね。
「モノには魂が宿る」
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文：日本刀デザイナー、
肥後虎チーフディレクター
脇田泰彰
『尾張連 会報しらとり・17367号』
烏のコラム
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#尾張連 #高倉下
