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宝刀・小烏丸(コガラスマル)を、模擬刀で再現。真剣職人が成形および樋彫りを施し作り上げた小烏丸。数量限定にて製作致します。

<小烏丸・模擬刀> NEW !!
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宝刀・小烏丸(コガラスマル)を、模擬刀で再現。
真剣職人が、成形および樋彫りを施し、作り上げる小烏丸刀身。
ハバキ下迄掻き流す薙刀樋や添い樋もリアルに再現。
美しくバランスに優れた設計。
模擬刀刀身ながら本身並の造り込みと精度。

この小烏丸刀身を使用した模擬刀を数量限定にて製作いたします。

拵(外装)はお客様のお好みに合わせてお造り出来ます。

ご相談はEメールにて受け賜っております。

(真剣での小烏丸の製作も可能です)

お気軽に肥後虎までご相談下さいませ。
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<小烏丸・模擬刀・SPEC>
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■造り:小烏丸造り
■刀身素材:砂型鋳造特殊合金 (※肥後虎居合道模擬刀と同素材)
■樋:薙刀樋ハバキ下迄掻き流し、添い樋
■刃長:約2尺4寸3分
■元幅:約32mm
■元重:約6.8mm
■先幅:約22mm
■先重:約4.7mm
■刃文:小烏丸直刃
■鞘を払って振る時の重量:約830グラム程度
 (※柄+鍔+切羽+ハバキの合計重量が300グラムの場合)
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※模擬刀に関する、ご質問、ご注文はコチラからどうぞ。E-MAIL : info@higotora.com


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【小烏丸とは】
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小烏丸(こがらすまる)とは、平家一門の家宝であり、
刀工「天国」(あまくに)作と伝えられる日本刀。

一般的な「日本刀」とは違い、刀身の先端から半分以
上が両刃になっている独特の形状を持つ。
これを鋒両刃造(きっさきもろはづくり、ほうりょう
じんづくり)と呼び、以降、鋒両刃造のことを総称
して「小烏造(こがらすまるつくり)」とも呼ぶよう
になった。

鎬は後世の日本刀と異なり、刀身のほぼ中央にあり、
表裏の鎬上に樋(ひ)を、棟方に掻き流しの薙刀樋
(なぎなたひ)を掻く。地鉄は小板目肌が流れごこ
ろとなり、刃文は直刃(すぐは)。
刀工「天国」(あまくに)作との説があり、天国の
銘があったとの伝承もあるが、現存するものは生ぶ
茎(うぶなかご)、無銘である。

桓武天皇の時代、大神宮(伊勢神宮)より遣わされ
た八尺余りある大鴉(八咫烏・ヤタガラス)によっ
てもたらされたと伝えられ、「小烏丸」の名はその
大鴉の羽から出てきたとの伝承に由来する。

後に平貞盛が平将門、藤原純友らの反乱を鎮圧する
際に天皇より拝領し、以後平家一門の重宝となる。
壇ノ浦の戦い後行方不明になったとされたが、その
後天明5年(1785年)になり、平氏一門の流れを汲む
伊勢氏で保管されていることが判明し、伊勢家より
刀身及び刀装と伝来を示す「伊勢貞丈家蔵小烏丸太
刀図」の文書が幕府に提出された。
この「伊勢貞丈家蔵小烏丸太刀」は伊勢家より徳川
将軍家に献上されたものの、将軍家はそのまま伊勢
家に預け、明治維新後に伊勢家より対馬国の宗氏に
買い取られた後、明治15年(1882年)に宗家当主の
宗重正伯爵より明治天皇に献上された。
現在はこれが皇室御物「小烏丸」として、外装共に
宮内庁委託品とし国立文化財機構で保管されている。

正倉院宝物の直刀の中には鋒両刃造のものがある。
御物の「小烏丸」の他にも「鋒両刃造」の太刀は幾
振りか現存しており、各地各時代の刀工が研究の為
写しとして製作していたようである。

大日本帝國時代には「小烏丸」は時の天皇より朝敵
討伐に赴く将に与えられた、という故事に基づき、
日本陸海軍で元帥号を授けられた大将に下賜される
「元帥刀」の刀身にも、「鋒両刃造の太刀」の様式
が用いられていた。

現在でも「鋒両刃造の太刀」は現代刀の様式の一つ
として作刀されているものがあり、上述の「元帥刀」
の他にも「靖国神社遊就館」の展示刀や新潟県新発田
市の「月岡カリオンパーク」内の「カリオン文化館」
の展示品(人間国宝認定刀工の天田昭次の作刀)など
を見ることができる。

<参考文献>
ウィキペディア
特別展図録『日本のかたな』、
東京国立博物館、1997
『週刊朝日百科』『皇室の名宝 11 御物1』、
朝日新聞社、1999


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